本との出会いはいろいろ

こんにちは、
先日、図書館で借りる本を2冊選んで、もう1冊何かないかなと
探していました。(障害者枠で1か月借りられるんです。)

「月の満ち欠け」という本を手にとりました。(私、お月さんに弱い
んです) 相当の長編です。作者は佐藤正午、初めて聞く名前
でした。 本の最後のプロフィールを見て あっっと思い、借りる
事にしました。 佐藤正午さんの生年月日が 私と1日しか違わ
ないのです。親近感を感じて おかぁりあげぇ~

生まれ変わりの話でした。どなたかの「よみがえり」とは違うし、
平野啓一郎の「空白を満たしなさい」とも違う、恋愛小説と言うと
怖すぎるし、ミステリーの要素もあるけどちょっと違う。

生まれ変わりは幸せなのか、周りを不幸にするだけなのか。


最初の場面と最後の場面がつながっていて、たった2時間しか
経ってない。しかし、その間に三十何年かの出来事が、場面を
替えて繰り返される。 瑠璃という女性が、30何年かの間に3回
生まれ変わる。 読み進めて行くうちにやや解りにくい所もある
けど気になって途中で止められない。

最初、27歳の既婚の女性、瑠璃が、20歳の学生、ミスミアキヒコ
に恋をする。お互い求め合うが将来の話は出来ない。
人間は、樹木のように死ぬ人と、月のように死ぬ人がいる。
私は月のように死にたい。

月の満ち欠けのように生と死を繰り返し、未練のあるあなたの
前に現れる。合言葉は「瑠璃も玻璃も照らせば光る」

この瑠璃さんは、1週間後に電車に轢かれて死んでしまう。自死
ではなく、不慮の災難だった。


小山内堅の長女、瑠璃は7歳の時 高熱を出してから 人が
変ってしまった。小山内は解らなかったが、母親は異変に気付いた。
知らない所へ、一人で家出した娘に寄り添って、母と子はついに
三角アキヒコを探しだし、会いに行く途中で交通事故に遭い、
母子ともに即死だった。

小沼工務店の娘、希美は、本当の名前はルリというと言った。
7歳の時、高熱を出してから、人が変った。最初の瑠璃の夫だった
竜太郎と出会い、竜太郎もこの少女が元妻の瑠璃だと思い、
三角アキヒコを捜しに出るが、トラック事故で少女は死に、男は
誘拐犯として捕まり、後に獄死する。

女優、緑坂ゆいは、娘、るりを小山内に会わせる。私が小山内瑠璃
だった頃に描いた、絵を持って来て欲しいと言う。実家の年老いた
母親が見つけたその絵は、ミスミアキヒコの似顔絵だった。

小山内は思う。誰も嘘をついてない。ミスミアキヒコとも会った。
半信半疑だが、こうゆうこともある。緑坂るりは言う。小山内さん、
生まれ変わりは あなたの傍でも起こっているかも知れないよ。
奥さんはあなたの事をずぅ~と愛してたんだもの。

小山内は、ひょんなことから出会い、今、まさに家族を作ろうとして
いる、荒谷清美とその娘、みずきが、元妻の小山内梢の生まれ
変りであるような 妄想に囚われながらも幸福感に満たされる。


この緑坂るりと小山内が会った、約1か月前の事。 雨降る東京で
緑坂るりは、三角アキヒコが総務取締役を務めている会社の
待合室で待たされている。びしょびしょになって、ランドセルを
背負ったまま、このままでは又、警察が来て家に帰される。3人の
瑠璃の思いを果たさなければ! 警備員に腕を掴まれる。

勇気を振り絞る、「お願い!あたしをアキヒコくんに合わせて!!」
ランドセルを拾い上げた一人の男性が歩み寄り、床にへたり込んだ
少女のそばに膝をついて、話しかけた。

瑠璃さん、ずっと待ってたんだよ。


画像


この小説320ページあるけど、字も小さいけど面白く読みました。
直木賞にぴったりだなと思っていたら、17年の直木賞作品だった。
全然知らなかった。私と誕生日一日違いの佐藤正午さん。
後、1冊は読みたいなぁ。


長ったらしい、解りにくい、私の文章  読んでくれた人、お疲れ様。


私の好きな昭和歌謡、この本にも出てきました。
  黛ジュン 「夕月」 https://www.youtube.com/watch?v=ZZuslYvENuQ





この記事へのコメント

2019年03月08日 11:00
ずぼらな私は直木賞や芥川賞を撮った作家の小説はほぼ読みません。毎月文芸春秋を撮っていますが、今号に賞を取った作品が掲載されていて、2ページで読了(?)でした。
歴史小説(もうほとんど司馬遼太郎を追い抜く作家がいない)と時事小説はよく読みます。
2019年03月08日 13:29
毎月文芸春秋をとってられるって凄いじゃないですか!
私も賞を気にして本を選んでいるわけでは全くないです。賞などはなくていいと思っています。唯、新聞や何かでもっと本の紹介はして欲しいと思います。歴史小説も時事小説もよく分かりませんが、世の中で刻々と起こっている事柄を小説にしている作家は多くおられるのでそういう小説を探すのも楽しみではあります。

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